摂津三島からの古代史探訪

邪馬台国の時代など古代史の重要地である高槻市から、諸説と伝承を頼りに史跡を巡り、歴史を学んでいます

2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

聖神社(大阪府和泉市王子町) 土御門家の安倍晴明生誕伝説が伝わる、ON式須恵器がつくられた信太森

[ ひじりじんじゃ ] 平安時代から歌に詠まれていた、「信太森」と呼ばれる、現在でも広いと感じる森林の神域を持つ神社ですが、かつては後述するようにとんでもない広さの境内地を誇っていたそうです。最近修復されたという本殿の朱塗りや装飾が色鮮やかで、…

生石神社(兵庫県高砂市阿弥陀町)  物部守屋が石宝殿と無関係である昭和の時代からの常識

江戸時代に「日本三奇」と呼ばれた謎の遺跡の一つである(他は、東北の鹽竈神社の「四口の神竃」と、霧島東神社の「天乃逆鉾」)、当社ご神体の「石宝殿」を拝見したくて、参拝しました。考古学、古墳ファンには、石棺などの石材で有名な「竜山石」の地です…

辛國神社(大阪府藤井寺市藤井寺) 奈良時代創建の葛井寺と対を成す古社に物部の神が祀られる謎

近鉄藤井寺駅のすぐ近くに鎮座する神社で、その「藤井寺」の名前が古代「葛井氏」とその氏寺に因むと知った時は、改めて古代氏族の名前が現在の生活にも影響している事にいたく感激したものです。実は神社の公的なご由緒には葛井氏は見えないのですが、今も…

杭全神社(大阪市平野区平野宮町) 堺と共に環濠自治都市を誇った征夷大将軍・坂上田村麻呂ゆかりの平野郷

大阪市内に、古めかしい「杭全」の難読名をもつ神社が、あの坂上田村麻呂とのゆかりがあるという事を知り、参拝させていただきました。天王寺から電車ですぐの「大阪市内」の都会にも拘わらず街並みは静かな住宅街で、その中に突如現れる大鳥居には、現在も…